あなたの狂おしいほどの深い愛情で、もう一度恋ができました
「明るいピンクのフレアスカートがいいんじゃない? かわいいわよ。葉月に絶対似合う!」

「無理です」

 それが似合うのは、見た目がかわいい女子だけなのはよく知っている。

「それにさ、もっとこう……ヒール高めの靴にしよう!」

「そんなの履いたら歩きにくいし、派手にコケるのが関の山です」

 この年になってまで街中で転び、膝を強打して血だらけになりたくはない。履きやすい靴が一番だ。

「コケないように歩く練習すればいいじゃないの」

「練習って……」

「良い男をゲットするためよ!」

 ウフフ、なんて艶っぽい唇で言われたら、女の私でもドキドキしてきそうだ。やはり社長は色気があって美しい。

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