あなたの狂おしいほどの深い愛情で、もう一度恋ができました
「断ったのはそれとは関係ないよ。買ってきたサンドイッチがあったからだもん」

「そんなの、持って帰って家で食べればいいだろ?」

 それには反論できない。どうしてもお昼に付き合わないといけないのならそうしていただろう。

「鈍いなぁ」

「ほっといてよ」

 架くんが半ばあきれたように笑う。
 私は他の女の子と比べたら圧倒的に鈍いだろう。恋愛に関する私のレーダーは、ずっと機能が停止したままサビついてしまっている。

 もし剛田さんのお誘いにそういう意味が含まれているとしても、恋を忘れてしまった私にはアプローチされたかどうかさえ察することができない。
 いや……誰も私になんてアプローチなどしないだろう。考えても取り越し苦労だ。

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