私のダーリン

友達思い

「あのさ…。」
「佑が、若葉ちゃんと連絡取れないって
悩んでてさ。」

「そうなんだ」
私は、若葉のそんな行動を
なぜか、知っていた。

ズバリ、佑さんの浮気。

「それは、佑さんがいけないんじゃん!
若葉、泣いてた。私も、許せない!」

「ちょっと、待てよ。それは、違う!
佑は、そんな事をする奴じゃない!」

「男の人は、
みんなで庇いあうんでしょ!」

「話し、聞けよ!あれは、はめられたんだ!」

「えっ?はめられた??」
「ここの大学の1年でサラ…って?言ったかな?そいつにストーカーまがいに
付きまとわれて、抱きつかれて
突き放そうとしたら、
キスしてきたって、あいつ、そこを
若葉ちゃんに目撃されて、
ショツクで落ち込んでるよ」

「だったら、
ちゃんと話せばいいじゃん」
「だから、それが出来てたら、俺も
ここには、居ねぇよ」

「で?何しに来たの?」
「その、サラって子を連れて行って
若葉ちゃんに説明させようと思ってさ」

「ばか?そんな事するような子じゃないよ。男は、みんな自分を好きになる
って思い込みの激しい子みたいだから」

それから、彼女の人となりを話して聞かせた。

うな垂れるように
ため息。
「佑に…なにしてやればいいんだ…」
隼さん…。
凄く友達を大切にする人なんだ。
見た目や態度で人を判断して
しまった自分がとても情けなかった。


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