嫌なアイツ





【それに…私も愛莉ちゃんに翔さんと付き合って欲しい…そう思ってたから私は翔さんに協力したんだから…】


………………。


【だからモールで逢ったのも偶然じゃ無いよ…事前に知らせてたのは私だから…それにプールに誘ったのも私】


………………。


【愛莉ちゃん全くと言って男の人に興味を示さなかったし…まだ尾を引いてるんだと思ったから…】


海莉…

私は海莉にまで迷惑掛けて心配させてたなんて…

姉失格じゃない…


私は海莉に心配をさせてごめんね。
そして有り難う…

そう言い私は海莉の部屋から出て行った




やっぱり私はアイツに好きだと言ってたんだ…


はぁ~

とにかく…

とにかく部屋に戻ってアイツに明日の事を言わなくちゃ…



私は自分の部屋に戻り鞄の中から携帯を取り出すと…


ありゃ?

不在を知らせたりメールが来てる事を知らせるランプが付いたり消えたりしてるよ?

誰かな?

私は携帯を開き…



…………………。



アイツからの着信だった…


私は慌ててアイツの携帯に掛け直した。



待ち唄が流れる…


歌が途切れて…


『もしもし?愛莉』








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