嫌なアイツ
私がじゃ何て呼んだらいいの?
と聞いてみると…
「翔も海莉も呼んでる様に由良でいいよ愛莉ちゃんは俺の義姉さんなんだから…由良でいいよ!」
饗庭さんはそう言うけど…
饗庭さんと呼んでた私には【由良】なんて呼べない…
私が名前で呼べる様に極力、努力をすると言うと…
「由良って呼びにくいかな?由良さんでいいと思うんだけどな…やっぱ無理っぽい?」
饗庭さんは笑って私に言った。
私は少し考えて海莉が翔の事を翔さんと呼ぶように私は饗庭さんを由良さんと呼ぶ事にした。
由良さんは私が名前を呼ぶと…
とびっきりの笑顔をしてなに?
と返事をした。
『へぇ~愛莉ようやく由良の事を由良さんって呼べる様に成ったんだ!』
そう言って部屋に入って来た翔の格好を観て私は真っ赤に成り下を向いた。
『なに?愛莉?一体どうしたの?』
どうしたもこうしたもない!
スエットの上は裸!
しかも…
バスタオルを肩から掛け片方のタオルで髪を拭きながら入って来るんだから…
私が真っ赤に成ったって仕方がないでしょう…
「翔?愛莉ちゃんには刺激が強いんじゃねぇ~の?」
由良さんはクスクス笑って翔に言った。