嫌なアイツ
「じゃ食べ終わったら皆で少し砂浜を歩きに行きますか!」
と言う饗庭さんに…
【賛成!!】
と手をあげて答えた海莉だったけど…
定員さんが来てしまい…
思わず爆笑してしまったのは言うまでも無かった。
会計をアイツが済ませたので私は海莉の分と一緒に払う!
そう言うとアイツはここは男が出すものだからいらない!
と言われてしまった
私は…
何だか?
借りを作るみたいで嫌だったけど…
海莉がアイツに…
【翔さん!ご馳走さまでした!】
て言ってしまったので私も仕方無く…
ご馳走さまでした。とお礼を言った。
4人で浜辺に降り…
私は空を眺めた。
もう随分と高い位置まで昇った月を…
小さく成った月を…
『そんなに月を眺めるのが好きなんですか?』
と訊いて来たアイツに私は月も星も雲も真っ青の空も茜色の夕日も全部、観るのは好き…
そう答えた。
でもアイツの返事は無かった。
少しして家に帰る事に成ったけど…
結局、私と海莉は饗庭さんとアイツの車に分かれて乗る事に成り家まで送って貰った。