嫌なアイツ





『俺は乗らないから皆で乗ってきな!』

そう言ったアイツ…



私が苦手な乗り物なんだ?
そう訊いたのに…


アイツは私の言葉を無視した…



私…
何か?悪い事した?


確かに迷子に成ったけど…


ちゃんと謝ったし…




私が考えてると…



【愛莉ちゃんが翼さんとずっと手を繋いで歩いてたからなんだよ!】

と海莉に耳打ちさた




………………。


たったそれだけで?

それに恋人でも無い人なのに?

なんでそこまで…



…………………。


違う…

悪いのは私だ…




私は何を思ったか?乗り物券をもう一枚買いアイツの手を握り手を引いてジェットコースターの列にみんなの並んでる所へ行った…

私は係りの人に切符を2枚渡し私とアイツは同じ場所に並んで座った。

アイツは何も言わない…

それでもいい…



私は動き出した乗り物が坂をあがる時にアイツにごめんなさい…と謝った。


坂をのぼりきり…


急降下した時だった




アイツは私の手を強く握って…


『翼には絶対に渡さないから…』


そう聞こえた様な?そんな気がしたけど余りに怖過ぎて…

頭の中は真っ白!!








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