傷む彼女と、痛まない僕。
「北川、何してんの?? 部活遅れるじゃん」
小山くんが僕の席に近づいてきた。
「・・・小山くん、ゴメン。 僕、他人の迷惑になりたくない。 ・・・部活、続けられない」
『誰にも迷惑をかけずに生きたい』
吉野さんの言葉が、頭の中で木霊した。
僕には、みんなが当然の様に持っている感覚がない。 その足りない部分のせいで、誰かの足を引っ張る事はしたくない。
僕も吉野さんと一緒。 誰にも迷惑かけたくない。