傷む彼女と、痛まない僕。


 少し遅れて部活に行き、部員のみんなに土曜日の事を詫びると、小山くんの言った通り、誰一人として嫌な態度や言葉をぶつけてくる人はいなかった。 さすがスポーツマンだ。

 ただ、僕の相談に乗ったが為に遅刻した小山くんは、小山くんの予想通り、腹筋等のペナルティーを科せられた。

 僕のせいなので、勿論カウントや足の重しの役割をお手伝い。

 小山くんが少しでも早く練習に合流出来る様にと、わざと水増ししてカウントをしているのに、『もー、北川数え間違ってる!!』と小山くんは、僕の気遣いという名のズルさに気付かない。 さすが正義。

 そんなこんなで、今日も滞りなく部活の時間は終わった。

 着替えをしようと部室の向かおうとした時、

 「北川センパイ。 ちょっといいですか??」

 大ちゃんの呼び止められた。
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