世界を守れそうな6人
偶然にも2年の部で同じレースで生徒会役員同士が走る事になったのだ。

既にそれを分かっていたらしい奏は“何でいきなりなんだ”とやや嫌そうな顔をした。

対する普通科生徒会の2年生役員は会長に何かを言われたらしく、何故だか妙に意気込みを見せていた。

何故そんなにやる気を見せているのかが分からない奏に、後ろにいた同級生から囁かれる。


「彼、もし君に負けたら超ミニのナース服着る事になるみたいだよ。
さっき会長さんらしき人と話しているのが聞こえちゃった」


それはそれは……と奏は気の毒そうに隣にいた2年生役員を見つめた。

だが当の本人は奏に見つめられていると言う事は露知らず。そのままレースは始まった。
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