世界を守れそうな6人
「あー、楽しかった!」

「そうか……楽しかったか…………」


その後も佐和の暴走は止まる事を知らず。

次から次へと絶叫系ばかりのアトラクションを、(佐和だけが)楽しんだ結果。

まるで屍のようにぐったりとする男が2人、ベンチにうなだれていた。


「佐和ちゃん……少し、休ませて。お昼はもう少し先でも良いけどね……」


死にかけの2人とは正反対にピンピンとしている佐和は、

不満をあらわにするも口を押さえ、今にも吐きそうな郁人の姿を見てすんなりと受け入れた。

するとそのまま何も言わずにどこかへと居なくなってしまった。
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