横顔の君
*
「あ、紗代さん!」
あんなことがあったっていうのに、私は思わず微笑んでしまった。
それほどまでにいつもと同じ照之さんの優しい笑顔……
「体調はどうですか?」
「は、はい、もう大丈夫です。
ご心配をおかけしました。」
「お友達とは楽しく過ごせましたか?」
「はい。とても…」
交わされる他愛ない会話に、嘘はどこにも感じられなかった…
やっぱり、あれは私の見間違いだったんだ…
そんな風に思えた。
「照之さん…最近、なにか変ったことはありましたか?
あ、連休はどうされてたんですか?」
「紗代さんが遊んでもらえませんでしたから、僕はいつも通り、本を読んで過ごしてましたよ。」
「何を読んでたんですか?」
「今はこれです。」
そう言って、照之さんは読みかけの本の表紙を見せてくれた。
「そうでしたか…」
そんなものは何の証拠にもならない。
だけど、どんなに疑って見ようとも、嘘らしき態度は少しも見られなかった。
(そう…きっとあれは私の見間違いだったんだ…)
私は自分にそう言い聞かせた。
「あ、紗代さん!」
あんなことがあったっていうのに、私は思わず微笑んでしまった。
それほどまでにいつもと同じ照之さんの優しい笑顔……
「体調はどうですか?」
「は、はい、もう大丈夫です。
ご心配をおかけしました。」
「お友達とは楽しく過ごせましたか?」
「はい。とても…」
交わされる他愛ない会話に、嘘はどこにも感じられなかった…
やっぱり、あれは私の見間違いだったんだ…
そんな風に思えた。
「照之さん…最近、なにか変ったことはありましたか?
あ、連休はどうされてたんですか?」
「紗代さんが遊んでもらえませんでしたから、僕はいつも通り、本を読んで過ごしてましたよ。」
「何を読んでたんですか?」
「今はこれです。」
そう言って、照之さんは読みかけの本の表紙を見せてくれた。
「そうでしたか…」
そんなものは何の証拠にもならない。
だけど、どんなに疑って見ようとも、嘘らしき態度は少しも見られなかった。
(そう…きっとあれは私の見間違いだったんだ…)
私は自分にそう言い聞かせた。