男嫌いな私が好きになるわけない!
「匠ぃ~彼女なんて嘘だよねぇ~?」
「匠~もうシてくれなくなるのぉ~?」
な、何あの女子…甘ったるい声をだしながら、上目使いで誘ってるし。見てるこっちがイライラするんだけど。
女子の隙間から、匠と呼ばれる人がチラチラと見え隠れする。
……って。
匠ってどっかで聞いたことあると思ったら、昨日会った人じゃん!!
…めんどうなことになる前に、ここを早く立ち去ろう。
だけど、もう遅かったみたいで。
「あっれぇ~?もしかして、あなたが萌花さん~?」
「匠って、こんな普通の女の子が好きなのぉ~?」
…うるさい。とてつもなくうるさい。それに居心地悪い。
「あ~…勘違いしてるかもしれませんが、私とはそういう中じゃないので。」
私は、それだけ言うと学校の中に入った。
「やっぱり何かあるんじゃないのぉ~?」
後ろから聞こえる声は、無視して。
…今ので、分かったことがある。岡田はいつも女子に囲まれてて、あるいみ人気もの、ということだ。
ほんっとおめでたいヤツ。
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