嫌いじゃない。
目を輝かせてプリンを口に含むと、
弾力があり口溶けが滑らかでトロトロ。
私好みのカラメルソースの甘さと、抹茶の苦さが見事にマッチされている。
私の前に座ってる奴が、ジーッとコッチをみて何やらブツブツと言っているが、
それすらも気にしていられない。
「先輩可愛い…先輩可愛い…あの瑞穂先輩のポーカーフェイスが抹茶プリンによって崩されている。どうしよう。可愛いすぎる。大好き」
私はある一点を見つめて
気づいてしまった。
奴が一口もプリンを口にしていないことに…
「ねぇ…」
「ん?何スかぁ?」
「プリンが…プリンが生温かくなっちゃうでしょーが。早く食べなさいよ」
「は、はい!(プリンになりたい。)」
「おぉ!これ濃厚で美味いっ」
「当たり前でしょ。真子さん直伝のプリンなんだから」