嫌いじゃない。
芹沢side


負けた。負けてしまった。


たった0.何秒差のことだった。



その秒数分だけ、矢澤の方が先輩への気持ちが強かったんじゃないかって…


そう思ってしまった。



あーあ。矢澤と先輩、デートするのか。



いーな。オレだってしたかったのに。





ズルい…ズルいズルいズルい。


はぁ……どーせもう種目ないし、1人で教室でゴロゴロしてようかな。




そう思い教室へ向かっていた途中…顎に手をつき、外を眺めている俺の大好きな酷いを見つけた。



「瑞穂先輩ー。なーにしてるの?」


「……別に。」



「ねぇ?オレ一緒に居てもいい?」



「ダメ。今はなんか1人になりたい気分だから。」

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