音ちゃんにお任せ
「あ、あ、あ、あの、結斗くん・・・?」
「・・・ん?」
いたずらっぽく片方の口角をあげて笑う。
無邪気な結斗くんはどこへ!?
「ね、本気だって言ったら、どうするの?」
「え・・・っ、あ、あの・・・」
心臓がうるさいくらいに音を立て。
近づいてくる結斗くんの身体に私は怖くなってギュッと目を閉じた。
ガチャ。
リビングの扉が開く音に、ハッと目をあけた。
「・・・なにしてんだ」
聞こえてきた一ノ瀬くんの声に、私はハッとして慌てて結斗くんを押しのけた。
「す、すみませんっ!帰ります!」
なんとか立ち上がり、鞄を引っ掴むと一ノ瀬くんの隣を通り過ぎ、玄関まで走った。