音ちゃんにお任せ



「ははっ、上出来!その調子で頑張って。何かあったら言ってね。フォローするし」

「ありがとうございます」




大変だけど、楽しいです。
バイトって、とてもやりがいがあってとても楽しいのですね!


落ち着いた雰囲気とはいえ、落ち着く暇はあまりなく、次々と舞い込む仕事にバタバタと動き回る。
慣れないことに気を遣い、終わるころにはぐったりしてしまいました。




「大丈夫?初日にしてはよくやったと思うよ」

「い、いえ・・・、すみません・・・」




午前中だけで終わりだった私と由紀子さんは昼から出勤されたパートさんと交代しバックヤードにいました。
ぐったり座り込んでいる私に優しく由紀子さんが声をかけてくれたんです。




「瑞己のクラスメイトなんだって?」

「瑞己・・・。あ、一ノ瀬くん!そうです」

「瑞己の代わりにバイトなんて、そんなに仲がいいの?」

「え・・・、いえ、その。仲がいいといいますか、いろいろとお世話になっていて」

「お世話?」




仲がいいというのは語弊があって。
一ノ瀬くんに失礼な話で。
私のわがままを通しているだけなのですから。




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