フルート吹きの魔法使い
「つまり、私は違う世界から来たみたいなんです、いきなり」

・・・・どうだ。
大まか過ぎるけど伝わるでしょう!

「ほう?・・・ではお前さんはこの世界の者ではないと?」


どうやら理解してくれたみたいだ。
少しホッとした。


「・・・そうです。現に私モールさんみたいなこと出来ませんもん」

そう言うと、るりは人差し指をくるくると回した。
案の定反応はない。


「・・・・ね?」

「いや、魔法を自由に使えるのはこの世界じゃ魔法使いの血をひく者だけ。お前さんが使えなくても何もおかしくはないぞ?」


え?そうなの?
くるくるしたの、はずかしい・・・。
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