ヤンキー?なにそれ、美味しいの?

ーーギギギギギ…


1秒に数ミリペースで動く屋上の扉が、あいつが来たことを知らせる。

放っておいたら、挟まれそうな気がするのでいつもその重い扉を開いてやる。


確かに、少し重いとは思うが、あいつの力は無さすぎだ。


「安達くんっ!!」


毎度毎度、満面の笑みを向けるあいつに、俺はなんとも言えない気分になる。


学年1の自覚あんのか?

あ、ないんだったか…。


確かに、文句の言いようがない可愛さ。


頭は、手で掴めるくらいちっちぇし。

目は凄く大きいのに、笑うと細くなって。

ほっぺは柔らかそうな丸みを持ち、唇もぷるんとしてて……。


びっくりするくらい細いのに…。

まぁ、言っちゃなんだが、胸もそこそこ大きい。


完璧なルックスだよな。


ちょっと笑うだけで、多分普通の男はみんな一撃だと思う。


まぁ、俺は別にそういうの困ってないし。

全然関係ないけどな。
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