ヤンキー?なにそれ、美味しいの?

「……はぁ、何しに来たんだよ。」


毎日毎日こんなところ来て。暇人が。

って、俺も人のこと言えねえか。


そんなことを思いつつ、言えば、桜井苺花は勢いよく俺に近づいた。


「何って!だから安達くんを授業に!!」

「授業には出ねえよ。諦めろ。」


俺が授業に出ても出なくても、お前には関係ないだろ…。

ほんっとに、めんどくせえ。


「そんなんじゃ、進級できないよっ!」

「大丈夫だよ現に2年生になれてるだろ?」


俺が言うと、そいつは少し黙る。

そして突然一言。


「…たしかに。」


納得を示す言葉に、俺は少し期待をしてしまった。

これで授業に誘いに来るのをやめるのではないか、と。


しかし、その期待はいとも簡単に裏切られる。

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