夏休みの勲章
樹液に手を伸ばそうとして、途中で右手が止まった。


…さっきの大きなハチさんだ。


飛んでいるときは怖かったのに、今はおいしそうに樹液のごはんを食べてる。


それでも、まだちょっと怖かったから、ハチさんがごはんを食べ終わるのを待った。


手を引っ込めながら、木の上の方にカブトムシがいないかたしかめる。


上の方には…いないみたい。
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