美男子の恋事情!

俺が一生涯愛する女は麻里香だけだと思ってた。


麻里香がもうこの世にいなくても、俺には麻里香だけで。他の女を好きになれる気がしなかった。


麻里香がいないなら俺は一生独り身でいい、そう思った。



一周忌の日、麻里香の墓前で誓ったことを思い出す。


【俺は麻里香だけを一生愛する】


交換するはずだった麻里香の結婚指輪に誓いのキスをして、あの日出来なかった指輪の交換をした。


その指輪はチェーンに通して、今も俺の首で光ってる。



俺はそれを、一度も外した事がなかった。


……外せない。


それを外してしまったら、自分が許せなくなりそうだった。


俺だけ幸せになんてなれるわけない。


俺の命を掛けて守る、幸せにすると誓った大事な彼女を、俺は守ることも幸せにすることも出来なくて。


そんな俺に幸せになる資格なんてないんだ。



そう思ってたのに。


俺は春香を好きになってしまった。


麻里香は許してくれるだろうか。


心変わりする俺を、麻里香はどう思う?



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