【完】わたしの恋のキューピッド
「この子、優木 藍さん。
学校の後輩だよ」


紹介され、まだ私は
真司先輩にとって後輩レベルなのかと
思ってしまい、少し落ち込んだ。


「・・・あれ?
あなた、もしかして今日の昼間、
私がバイトしてる店に来た子?」


「え・・・?」


思い返すと、確かに私に
今着てるこの浴衣を勧めてきてくれた
店員のお姉さんだった。


「あ!あの時の!」

お姉さんも浴衣を着て髪をアップにしているので
気がつかなかった。


「やっぱり!オススメした浴衣来てるもん!
でも、どうして真司といるの?彼氏は?」


「え・・・!」


彼氏って・・・、
蓮のこと・・・言ってるんだよね・・・


「蓮くんだっけ?そう呼んでたよね?」


やっぱり、蓮のことだ・・・


私は早く否定しないと真司先輩に誤解されると思い
必死に言葉を絞り出そうとした。


「そ、それは・・・」

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