【完】わたしの恋のキューピッド
わたしは今から
片思い中の先輩を屋上に呼び出して告白する。



「優木さん?俺に話ってなに?」


先輩は私が書いた手紙を左手に持ち
右手で、屋上の扉を開けていた。


「あ!あの!」



「うん?」



「わ、わたし!真司先輩が・・・好きです・・・!」



「え・・・!?」


思い切って言った言葉、その後のわずかな間が
私にはすごく長く感じた。



つ、つづきを言わなきゃ・・・!


「よかったら・・・わたしと―――」



「ごめん・・・」


真司先輩はわたしの言いかけの言葉を遮った。


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