【完】わたしの恋のキューピッド
カレは私の肩を大きく揺すりながら大声を出した。



「あ!そうだ!授業!行かなきゃ!」


わたしは逃げるように
自分の教室に向かった。



「おい!」



カレはまた、白い羽をバサバサと羽ばたかせながら
私についてきた。


廊下を歩いていて
周りが誰もカレを気にしていないことに気づいた。


「あなた・・・もしかして
ほかの人には見えないの?」


小さな声で聞いてみた。


「今はお前にしか見えていない」



「そう・・・ついてこないで・・・!」



「・・・・・・」


そう言うと、カレは立ち止まるというよりも
羽の動きを弱め、浮きながら止まった。


やっぱりこれって夢!?



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