元カレには彼女がいる。でも好きで仕方ない
「って感じでファーストキスを
涼くんに捧げたのです//」



「捧げたのです。じゃなくて…
咲良はさ…その涼くん?が好きなわけ?」



「好きじゃなくて…大好き♡//」



ポカンと呆れる優希の顔には
意味がわからない。とかいてある。




朝礼のチャイムが鳴り響く教室でわたしは優希に告げた。




「恋なんてね、どの瞬間に訪れるかわからないの。きちんとキャッチしなきゃ。ぼーっとしてたら好きって気持ち見逃しちゃうよっ♡」




ウキウキのまま、
わたしは自分の席に着いた。


この時はまだ知らなかった。
彼女のいる人を好きになるということが
どんなに切ないことか…
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