元カレには彼女がいる。でも好きで仕方ない
センタクの瞬間
涼くんの言葉に、行動に
一喜一憂する日々が続いていた。




夏休みも終わりに近づいたこの日
涼くんといつも通り”またね”と言い合ってキスをした。






手を振った後のなんとも言えない寂しさは日に日に強くなっていって、夏休みが終わってしまったら…わたし達はどうなるのかな?
なんて…一人勝手に繰り広げる妄想は
ハーピーエンドとは程遠いものばかり。





だって…彼女と別れる気配はないし。
毎日のメッセージのやり取りも相変わらず。
それなのに甘い声で
”咲良好きだよ”とか”ずっと一緒にいて”
とか言って抱きしめてくるから…
諦めようって思っても諦められるわけなくて…




涼くんを好きになってから
どのくらい涙を流しただろう。


好きと思う気持ちに比例して
罪悪感も増えていった。



会うこと、手をつなぐこと、キスをすること。全て彼女さんを傷つけている。
わかっていた。



辞めよう…
好きだけど。もう…辞めよう。


何度これを繰り返しただろう…
顔を見れば姿を見ればまた諦められなくなるんだ。


わたしだけの涼くんになる日はこないのかな?
こんなにこんなに好きなのに。

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