キミ色の手紙~繋がる奇跡~
「確かに、2年であれは凄いよね。
1年からレギュラーなんて数年ぶりらしいし」


私が会話に参加すると、すぐに梨香がくいついてきた。


「だよね!?
実は仁くんのこと、結構気になってるんだよね!」


「最近までは3年の先輩がカッコイイーとか騒いでたじゃん」


乃愛にズバッと指摘され、「アハハ……」と勢いをなくしてしまった。


「それにしても西野くんはないわよ。
見るからにチャラそうじゃない」


乃愛の言葉に、私はうんうんとうなづいた。


2人とも顔はモデルみたいに整ってるけど、カッコよさは全然違う。


西野くんは茶髪にピアスをジャラジャラ着けてて、乃愛の言うとおりチャラくて不真面目な感じ。


いつも周りに女の子がいて、性格にも良いイメージはない。


一方大谷くんの方はというと、とにかくクール。


さらさらの黒髪を無造作にセットしていて、表情は常に無表情。


笑ってるところなんて見たことない。


そんな正反対な2人だけど、不思議なことにとても仲が良い。


梨香いわく、2人はいつも一緒にいるらしい。


体育科は校舎も違うしなかなか会うときなんてないのに、梨香は一体いつ2人を見てるんだか。


半ば呆れながらため息をつく。
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