ほたるの初恋、消えた記憶
あかりさんが来たのか分からないまま、学園祭のクライマックス、バンド演奏が始まろうとしていた。


みんなで衣装に着替えて音あわせをする。


緊張し過ぎてマイクを持つ手が震えた。


その時、祐吾がごめんと言って出て行く。


もう始まるのに大丈夫かな。


祐吾が中々戻って来ない。


健斗が様子を見に舞台から出て行くと、しばらくして祐吾と健斗が戻って来た。


二人の様子が明らかにおかしい。


でも、誰もそこに触れようとしないのだ。


聞きたくても聞けなかった。


バンド演奏が始まり楽しい事を頭を描きながら必死に歌うと、気持ちが落ち着いてくるから不思議だ。


歌うのは好き。


祐吾のギターに合わせて歌った。


これからも祐吾といたい、離れたくないよ。


そんな思いで、必死に声を出した。


祐吾にこの気持ちを伝えていいのだろうか。


勇気をだして好きだと伝えたい。

























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