*武士の花*~花は桜木、人は武士~
~渉、桜太夫~
置屋に戻ると、今日は新選組が客だと聞いた
胸が、苦しいよ
土方さんのばかぁ
今日ほど、休みたいと思ったことはない
いざ、お座敷になってみて思う
踊りを見せ、後は黙っていればいいんだ
慶太郎は、チラチラとこっちを見るし
土方さんは、ずっと見てるし
やっぱり、無理かも……
なんとか、笑顔を絶やさずにいれた
本当、なんで? なんで?
何のつもり?
人の気も知らないで!!
今日は、酔っぱらいも少なく、宴もそこそこに、お開きになった
スッ
頭の中に、ある場面が……
「近藤はん!!」
皆が振り向く
声が大きすぎた
手招きして、近藤さんを呼びよせ
耳打ちする
「帰りに酔っぱらいに絡まれますが…
その酔っぱらいは、殺さないで下さい
刀で斬りかかってくるけど、大した奴じゃないから
お気をつけて、お帰り下さいね!」
にっこり笑って見せると
「わかった!ありがとう!!」
近藤さんのあったかい手が、頬に触れて
少しくすぐったかった
ふふっ と笑っていると、土方さんと目が合い
反らすのもシャクだから、笑っておいた
置屋に戻ると、今日は新選組が客だと聞いた
胸が、苦しいよ
土方さんのばかぁ
今日ほど、休みたいと思ったことはない
いざ、お座敷になってみて思う
踊りを見せ、後は黙っていればいいんだ
慶太郎は、チラチラとこっちを見るし
土方さんは、ずっと見てるし
やっぱり、無理かも……
なんとか、笑顔を絶やさずにいれた
本当、なんで? なんで?
何のつもり?
人の気も知らないで!!
今日は、酔っぱらいも少なく、宴もそこそこに、お開きになった
スッ
頭の中に、ある場面が……
「近藤はん!!」
皆が振り向く
声が大きすぎた
手招きして、近藤さんを呼びよせ
耳打ちする
「帰りに酔っぱらいに絡まれますが…
その酔っぱらいは、殺さないで下さい
刀で斬りかかってくるけど、大した奴じゃないから
お気をつけて、お帰り下さいね!」
にっこり笑って見せると
「わかった!ありがとう!!」
近藤さんのあったかい手が、頬に触れて
少しくすぐったかった
ふふっ と笑っていると、土方さんと目が合い
反らすのもシャクだから、笑っておいた