幼なじみはアイドルの先輩
「診てくれるか?」


「もちろん。奈未ちゃんでも容赦はしませんよ」


奈未の手の鑑定が始まった。


仕事とは言え、奈未の手を触ることが出来てうらやましい。


ここでどさくさに触ると、正夢一直線だろうね。


「社先生、近すぎですよ」


「そうか?すまんな」


奈未は目を閉じていた。


1分でいいから、杏子と入れ替わりたいよ。


5秒でいいから手に触れたいなあ。


「社先生、終わりましたよ」


「え!終わり?」


意外と早く占いが終わったように思えたが。


「若い子の手は元気あっていいいですね。どこかの常連のお客様とはえらい違いますな」











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