幼なじみはアイドルの先輩
涼さんと菜穂がうつむいてるけど、明らかに笑いをこらえてる。


それを社先生は悲しげな眼差しで見つめた後、私の方へ身体を向けた。


「今年夏休みの家族旅行はなしだ」


「そうなんですか!?」


これは私も軽くショックだわ。


社先生にああだこうだ言える貴重な機会だったから。


「急に奈未が1人で旅行したいと言いだしたんだ」


「あらら、まだまだ思春期ですか?」


「妻は賛成で、俺はまだ返事を保留中なんだ」


「その返事はいつまでに」


「…………梅雨明けと」


「あらら」


こらえきれずに涼さんと菜穂が顔をあげた。


「2人とも父親の真剣な話なんだから」


「ずっと聞いてましたよ。アドバイスもしましたよ。ねえ菜穂」


「そうですよ。総帥に聞いても同じですよ」


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