彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)




「そ、そんなぁ!!」


(あんまりだ!一週間ぶりなのに、あんまりだ!)


「い、行っちゃうの、瑞希お兄ちゃん!?」




気づけば、追いすがっていた。



「きょ、今日お仕事じゃないですよね!?なのに、なぜ!?」

「うっ・・・・だから、1人病欠になったから足りないんだよ。」

「病欠!?」

「そう。忙しいから、休みのやつが代わりをしなきゃダメだろう?」

「ダメじゃないよ!サッカーでも、レットカード受けて退場した人の代わりを補充しないじゃない!?」

「スゲー例えだな。」



〔★凛も必死だった★〕




「わがまま言うな、凛。なんかお土産買ってきてやる。」

「で、でも!」

「俺、聞き分けの良い、素直な子が好きなんだけどなぁ~」

「うっ!?」


(あ、悪魔!)



ニヤリと笑い菜が言う姿を見て思う。


この人は小悪魔だ!

そんな顔されたら、そんなこと言われたら!



(ますます惚れちゃうジャーン!!)



「凛、返事は?」

「うっうっ・・・・行ってらっしゃいませ・・・・!」

「よいよし、いい子だ!じゃあな、凛!烈司、後任せたぞ~?」

「はいはい、行ってこーい。」


「大河も高千穂も、ゆっくりしていけよー!またな!」



そう言うと、笑顔を残して瑞希お兄ちゃんは出て行ってしまった。






「瑞希お兄ちゃん・・・・クスン。」

「元気出せよ、凛?」



〔★凛はがっかりしている★〕




「マジすか、瑞希さん・・・今日休みだから長く一緒に入れると・・・」

「オメーもかよ!?大河!?」



〔★大河もがっかりしていた★〕




(お兄ちゃんがいなくなったパーティーは、お箸やスプーンなしでご飯を食べるようなもの・・・)



〔★それらを使わない国もある★〕



< 47 / 502 >

この作品をシェア

pagetop