ブルーハート 色んな恋心の短編集
…いつのまにか寝てたみたいだ

棚の後ろでしゃがんだまま寝てたから、体中が痛い

悲鳴を上げながら、どうにか棚の後ろから這い出す

部屋の中はさっきまでとなんの変わりもなく、ただ暗くなっただけだった

時計を見る
3時30分

しかし『夕』の姿は見えない

嫌な予感が走り、不安に身体が押し潰されそうになる

…まさかな…

その日から『夕』がオレの部屋に戻ることはなかった
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