ブルーハート 色んな恋心の短編集
笑顔が眩しかった妻。

お腹の中にはもう5ケ月のオレの子供がいた。

身重なんだから、ゆっくりしててくれって言っても、一緒にいたいからとか言いやがって、あいつずっと厨房にいたな。

病院に行くたびに、日に日に大きくなっていくお腹の子供。

やはりオレの子供なんだろうな、検査の時じっとしないから、結局男か女か解らなかった。

もう名前候補も決めていた。

男だったら…

…名前なんてどうでもいい…

もう二人ともいないんだから…
< 90 / 134 >

この作品をシェア

pagetop