1位の彼女と2位の俺~嘘から始まる恋~
相手の幸せ
~~未来side~~


「未来っっ!!」


真紀が俺を見つけて駆け寄ってきた。



俺は知らないうちに流れていた涙を、慌てて拭い、スッと立ち上がった。



「ごめんね。待たせちゃったね。」


真紀がそう言うと、当たり前のように指を絡ませてくる。



「じゃあ早速、真紀の家に行こうか!?

でもその前に手土産買っていきたいから、一緒に選んでくれる?

よく分かんなくて……。」




微笑んでいるのに…真紀の目が寂しそうに揺れる。




「分かった。

でも、その前に……ちょっとだけ付き合って欲しい場所があるんだけど、一緒に行ってもらえるかな?」
< 330 / 484 >

この作品をシェア

pagetop