お前、可愛すぎて困るんだよ!
人に見られちゃうかもしれないし。



そう思ったら、よけいドキドキした。



「いい?
妃莉……」



甘えるように、きゅんとする声で囁いて。



「……うん」



と妃莉が返事をするのを待って、碧くんはスルっと妃莉の髪をなでた。



それから妃莉の体を離し、妃莉の肩に手を乗せた。



「放課後、待ってろ。
教室に、迎えに行くから。
一緒に、帰ろう」
< 225 / 978 >

この作品をシェア

pagetop