お前、可愛すぎて困るんだよ!
「えっ、パパっ!?
そんなことないよ。



碧くんのことは、妃莉、すっごくすっごく好きだけど。



でも、妃莉。
パパのことも、超好きだよ!」



慌ててそんな風に言ったけど、電話の向こうのパパは、無言だった。



代わりにママの笑い声が聞こえた。



「妃莉~。
パパ、よけいに落ち込んじゃったわよ~。



結婚式が怖いって震えているけど……。
パパになんて言ったの~?」
< 229 / 978 >

この作品をシェア

pagetop