お前、可愛すぎて困るんだよ!
でも、本当に優しいのは、碧くんだよ?



そう思いながら、碧くんの顔を見た。



すると碧くんは……。



「くっ……」



と、少し、のどの奥を鳴らした。



「バイトなんて。
ほんの少しの間だと思うから」



ふわっと軽く、妃莉の体を抱きしめて……。



それから、耳元で、優しく囁いた。



「そのあとは。
また、妃莉のそばに、ずっといるから」
< 544 / 978 >

この作品をシェア

pagetop