お前、可愛すぎて困るんだよ!
つぶやくように言ってから、片倉くんは、フッと笑った。



「でも、こんなの、さ。
どっちにしても、すごく切ないから……。
早く幸せになってよね、妃莉ちゃん」



それは、ヤンチャさの一切ない……



ものすごく真面目で、切なさのにじみでる、泣きたくなるような笑顔だった。



「俺は、今から、自分の恋に決着をつけるよ。
待っててね。
すぐに、妃莉ちゃんを笑顔にしてあげるから」

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