二百文字小説【小さな玉手箱】
《10.その電話は?》

 親元を離れて引っ越した。

 憧れていた一人住まいに気持ちも高揚している。

 まずは頭の中で、やることの整理だ。

 荷物を片付けないといけないし、挨拶まわりもしないといけない。

 その時、電話機がなった。取ると祖母だ。

「今からそっちへ行くわね」

 音信不通にちかかったのに、俺に電話とは珍しい。

 忙しいので、そつない返事だけで電話を切った。

 電話番号は伝えていないはずなんだけどな。

 まあいいか。さて、まずは電話線をつなごうか。
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