フェアリーの秘密
「……そこに、綺月はいるんですか」
絞り出すように、私は電話の向こうの相手に問いかけます。
『ああ。……信じたくないのなら、信じなくても構わないがな』
唐突に前が見えなくなり、私はその場に座り込みます。
体を支える隙もありませんでした。
震える手で持つ携帯電話を、今にも取り落としそうになりました。
「君、大丈夫か」
ふと頭上から声がかかり、私は顔を上げました。
「顔色が良くないけど、具合でも悪いのかい」
その人は、短髪の目の細い、見るからに人当たりの良さそうな方でした。
絞り出すように、私は電話の向こうの相手に問いかけます。
『ああ。……信じたくないのなら、信じなくても構わないがな』
唐突に前が見えなくなり、私はその場に座り込みます。
体を支える隙もありませんでした。
震える手で持つ携帯電話を、今にも取り落としそうになりました。
「君、大丈夫か」
ふと頭上から声がかかり、私は顔を上げました。
「顔色が良くないけど、具合でも悪いのかい」
その人は、短髪の目の細い、見るからに人当たりの良さそうな方でした。