もう一度・・あなたと

それからも、飛鳥は、
精力的にリハビリと訓練を
続けた。

さらに半年が経ったときには、
歩行は、完全ではないが
手は、完全に機能が回復し

言語も、多少違和感が出るが
問題ないとのことで
退院が決まった。

しばらくは、通院となる。

飛鳥は、退院が決まってから、
元気がない。

「どうしたの?
なにか、不安な所がある?」
と、訊ねても首を振るだけ

怜音は、なんとか、しないとって思い、
退院の前日に飛鳥に訊ねた。

「飛鳥、私の訓練に、何か不安がある?
足も言語も、今から まだリハビリすれば
さらに、良くなるから大丈夫だよ。」
と、言ったが

飛鳥は、首を振るだけで
答えない。


飛鳥は、レンが自分の事を
患者としてしか、見てないのは
わかっている‥‥が······

退院したら、レンとの
接点がなくなる。

でも······

あんなに傷つけた
自分がそんなこと
言えるわけない‥‥‥と。





結局、飛鳥の理由は
聞くことが出来ずに
退院の日がきて

お母さんが迎えに来た。

飛鳥は、ご両親と一緒に住み
リハビリに通う事になる。
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