もう一度・・あなたと

電話をすると怜音は、
「どうしたの?
  そんなに、休むなんて?」と

俺は、
「智和が、熱を出して、
寝込んでるから看病してるんだ。

俺自身は、元気だから心配ないよ。
ただ、智和についていないと
心配なんだ。
それに、一緒にいてやりたい。」
と、言った

怜音は、
「えっ、智和?大丈夫なの?
なぜ飛鳥が‥‥看病するの‥‥」
と、言う怜音に

「ああ、まだ熱が高くて心配なんだ。
だから、側にいてやりたい。」
と、俺は言った。



怜音は、
「そうなんだ。」
と、言って切ったが
元気が··なかったような····

そう思ったが·····


直ぐに、智和がうなされ···はじめ····
泣き‥‥叫ぶ‥‥

まだ、時々、こうなるから

そっと抱き締めて
『大丈夫‥大丈夫···だよ』
と、言い続けると

落ち着いてくる

その·····繰り返し····で·····



頭の中から·····
  怜音との会話は······
        消えていた。
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