イイコでしょ?
「逃げんな。」





また始まる…




そんな予感がして心臓が騒ぎ出す。




最近の翔さんは、『教育』と称して私に色々な……事を教えてくれる。





この間の夜から、何というか…





すごく大胆になった翔さん。






家に二人で居る時は、直ぐにひっついて来てはどこか身体に触れている。





その度にドキドキが襲ってきて胸が苦しいから、私はやめて欲しいのに…





おとついのキッチンでだって…





恥ずかしくて堪らない。






それは決まって私ばかりで、して貰ってばかり。





だから、




そろそろ…だと思う。





だから今日は…




するかな、最後まで。






ジリジリと這い上がってくる舌に、スカートの裾をぎゅっと握りしめて、甘く漏れそうになる声を堪えた。





「似合ってるよ。」





「…ぅ…ぁ…っ」





翔さんが買ってくれたルームウエア。




私は寝てる時に捲れて大変な事になるから、パンツタイプがいいって言ったのに、





「やっぱりコッチの方が、脱がしやすいだろ?」





目を細めた翔さんと視線がぶつかると、心臓が跳ね上がった。





と、同時に。






____ピンポーン






熱くなりかけた身体が一気に鎮まる。





「誰か来ましたけど?」





「いいよ、ほっとけ。」






構わず翔さんは私の内腿を撫で続けるけど…






三回ほどインターフォンは鳴り響き、静かになったと思ったら今度はカウンターにあった翔さんのケータイが震え始めた。





「翔さんケータイ…」






「あぁぁぁっ!クソッうるせぇ!誰だよこんな時間に!」





顔を上げると見るからにイライラした表情で、




私に、逃げんなよ、と警告してからケータイを取りに立ち上がった。






ドスドスと歩く翔さんの背中を眺めながら、乱れたスカートを元に戻し息を整えた。





逃げようがないし…今日は覚悟出来てたのにな。





とか考えて時計に目をやる。





11時…誰だろ。











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