【続】笑顔の裏
「ってことで、折り入ってご相談が…」

『分かってるわよ。服でしょ?』

だから、何でわかんのよ!

『何でわかるかって聞きたいんでしょ〜?
そりゃー、あなたのクローゼットにほとんど私服が入ってないの知ってるもの。』

あ、そうだった。
私の部屋のクローゼットはかなえに買わされた服しかない。

だから、あったとしても季節ごとに数着程度。

だってねー?必要ないんだもん。
スーツと制服とジャージさえあれば生きてけるし……

『だから、明日私たちのブランドの服選んで持ってくから待ってなさい。集合は何時?』

「私の家に10時に来てくれる。」

『分かった。じゃあそれまでに行くわ』

「ありがとう」

本当に感謝しかない。

『別にいいわよ、じゃあまた明日』

「うんばいばい」





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