魔王のオモチャ

師匠と弟子






魔導士サビトって人の家は森の中にあり…

普通の人が入ろうとしないような深い森だった








「気をつけてください


サビトさんの魔術が森の中全体にかかってますから…

一度迷子になれば、一生森から抜け出せません」








「ははっ…マジ…?」









俺とシュンは苦笑いしながら
ニーナの言葉を恐ろしく思っていた










迷子になったら…

うわぁ…
絶対にならねぇようにしないと…










何十分か歩いたところで
可愛らしい…お菓子の家?があった










えっ…?

これ童話じゃないよな…?


なんか絵本とかで見たことあんだけど…










「サビトさん!ただいまー!」










ニーナは明るくクッキーで出来ている扉を開けて中に入って行った










あっ…

土足厳禁とかじゃないんだ…











俺は何故か少し落ち込みながらも
家の中に入った











「遅いよ、ニーナ
どこまで買いに行ってたの?」










「ごめんなさい…

でもね!
街で凄い人見つけて連れてきたの!」









「凄い人…?」











サビトって人は…

ちょっと変わった…
いや、かなり変わった格好をしていて…



魔導士なのに…
ピエロのような格好をしていた





しかも、きちんとピエロのメイクもしてある





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