同・棲・同・盟!
「大島!大島ー?」
「あ・・はいっ!」
「・・・いた」と呟いた日田さんは、なぜかホッとしているように見える。

だけど、私の横に置いてあるバッグに視線が移った日田さんのお顔は、ちょっと不機嫌そうな表情に変わったような気がした。

「それは何だ」
「え。っと・・・私っ、今日からトコちゃん・・って、同期で総務の佐野さん、のお宅に・・行きます。あの、まだ次のアパートは見つけてないので、見つかるまで・・・すぐ見つけるので、それまで荷物、ここに置かせてもらっていても、いい、ですか。ホント、すぐ見つけるので・・もしご迷惑じゃなければ・・・」
「ああ、構わないよ」

・・・いつもは日田さんの低い声を聞くと安心するのに、胸がズキンと痛むのは・・・簡単に肯定されたから・・・かな。

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