同・棲・同・盟!
そーっとリビングに来た私の方を見た日田さんは、黒縁メガネの奥にある細めの目をもっと細めてニッコリ笑うと、「おはよ」と言ってくれた。

「おっ!おはようございます!」

うわぁ!
朝から日田さんの笑顔を見れて、しかもそれは、私に向けられたものだなんて・・・!
私のハートがメロメロに蕩けちゃう!

「少しは眠れたか?」
「ええはいっ!おかげさまで。あのぅ、日田さんは・・・?」
「何」
「ぐっすり、眠れましたか?」
「あー・・・ぐっすりとまでは行かなかったが、まぁな」
「やっぱり!」
「なんだよ」
「私、いびきかいてたんでしょう?それで日田さん、うるさくて眠れなかった・・・ってあれ?なんで笑ってるんですか?」

日田さんは、こらえきれない、でも抑えなきゃ、といった感じでクスクス笑いながら、ゆったりとした歩調で、私の方へ歩いてきた。

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