同・棲・同・盟!
「で、沙緒里ちゃんは、これからどうするの?」
「どう、って・・・」と呟きながら、山本さんの顔を見たとき。
「大島はうちに来ます」という、おなじみの低い声が、私の背後から聞こえた。

同時に、日田さんの温かなオーラを全身で感じた私のハートが、ドッキンと高鳴る。

日田さんってば、「車で待ってる」って言ったのに(私の貴重品を入れるため、車の方へ先に行っていた)、いつの間に私たちのところへ・・・?
いやいや、それより!

「えっ!?でででも、日田さ・・・」
「あらぁ。この人が沙緒里ちゃんのー」

「好きな人」とモモさんが暴露する前に、私は慌てて「上司の日田一直(かずなお)さんでーすっ!!」と、日田さんを二人に紹介した。

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